和食器の扱い方 和食器通販 うつわ耶馬都

和食器の扱い方

商品について

当サイトでご案内する和食器は、作家が手作業でひとつひとつ作り上げたものです。
使用する土や釉薬、焼成時の炎のかげん等により、毎窯ごとにうつわが表情や色を変えてしまいます。
しかし、それが世界に一つしかないという味わいでもあります。

また、ウェブサイトでは、それぞれのパソコン環境においても、うつわの色・雰囲気に差異が生じてしまいます。
画像のうつわは、あくまでもサンプルとご承知おきください。 うつわのサイズや重さも平均値です。
手作業ゆえ、どうしても多少誤差が生じてしまいます。 あらかじめご了承ください。

和食器の種類と特徴

陶器

一般的には「土もの」と呼ばれ、土を主成分としており、1200℃〜1280℃で焼成し、強度は磁器よりは劣ります。また、吸水性が高く、使用に際して少し注意を要します。

しかし、独特な温かみのある雰囲気を有し、実際に保温性もあり、特に和食のうつわ使いに向いています。

磁器

陶石や長石を主成分としており、簡単にいうと石に近いもので、1300℃前後の高温で焼成するため、強度的にはかなり強いうつわとなります。また、吸水性がないという特徴も併せ持つので、色素のしみ込みなどもなく、割と気軽にうつわ使いができます。しかし、少し冷たい印象があり、ナイフ・フォークを使う洋食器は、ほとんどが磁器でできています。

陶器の扱い方 〜初めてうつわをお使いになる前に〜

届きましたうつわの底の部分は、テーブルなどに傷が入らぬように、あらかじめ当店にて磨いてお届けしておりますが、触ってみてザラザラ感が気になるようでしたら、サンドペーパーで研磨してからご使用下さい。

吸水性が高いため、コーヒーやお醤油などの色素や匂いも吸収してしまいます。それを少しでも防ぐため、まず鍋にうつわを入れ、米のとぎ汁を浸して30分程弱火で煮沸して下さい。煮沸したうつわを浸したまま自然に冷ました後、丁寧に水洗いして下さい。うつわが完全に乾燥してから、棚に収納して下さい。

お料理をうつわに盛り付ける前に、一度水に浸してからご使用になることをお勧めいたします。こうすることにより、さらにうつわへの色素や匂いの侵入を防ぐことができます。

耐熱表示のないうつわに関しては、直火・オーブンのご使用はできません。また、レンジのご使用については、軽い温め程度は可能なものもございますので、個々のうつわの商品説明の欄をご覧下さい。

うつわをご使用後の注意点

残ったお料理をうつわの中にそのままにしておきますと、うつわへの色素や匂いの侵入の原因になります。残ったお料理は別の容器に移していただき、できるだけ早く手洗いをお願いいたします。

一般的に見て陶器には磁器のような強度がありません。従いまして食器洗浄機・食器乾燥機のご使用はあまりお勧めできませんが、ご利用になられる場合には、食器同志がぶつかり合いますと破損の可能性が高くなりますので、十分にご注意下さい。

うつわに水分を含ませたまま棚に収納しますと、カビの原因になることがありますので、完全に乾燥させた後、棚に収納して下さい。

うつわを長くご使用になられますと、上記のような対策を講じましても、どうしてもさまざまな色素が付着してしまうことがあります。気になるようでしたら、漂白剤を薄めてつけおきして下さい。ただし、金彩の上絵付を施してあるうつわは、その部分が変色する恐れがありますので、お勧めできません。尚、うつわの奥までしみ込んだ色素は、残念ながら取り除くことができません。

うつわについたお料理やお飲み物の色素などを、ただの汚れととらえるむきもありますが、私たちのようにうつわに愛着をもつ者は、その様子を見て「景色が良くなった」ととらえます。お気に入りのうつわを長く使い込むことにより、表情の変化を愉しむ。これまさに「うつわを育てる」という 陶器の持つ魅力のひとつだと思います。

磁器の扱い方

特性として吸水性がなく、うつわに色素や匂いが侵入することがありませんので、そのままご使用下さい。

強度的に強いため、食器洗浄機・食器乾燥機も使用可能ですし、もともと水分を吸収しませんので、すぐに棚に収納しても大丈夫です。

うつわの直火・オーブンでのご使用は、お勧めできませんが、温め程度のレンジのご使用は、基本的には問題ありません。ただし、上絵付(赤や金が釉薬の外側に施されている)のうつわは、絵付け部分が700℃前後で焼成されており、レンジの熱でも溶けだす可能性がありますので、ご使用できません。ところが同じ絵付けでも染付(藍色)や一部の赤絵などの下絵付(染付や赤が釉薬の内側に施されている)のうつわは、釉薬が絵付け部分を覆いながら1300℃前後の熱に耐えて焼き上がっているため、温め程度のレンジの使用は問題ありません。要は、作家さんによって技法が違っておりますので、個々のうつわの商品説明の欄をご参考になさって下さい。